概要 |
無電解ニッケルめっきは化学めっきの一つであり、ニッケルとリンの合金めっきです。硬度が高く、耐摩耗性や耐食性に優れた特性を持つことから、電子部品や自動車部品など幅広い分野で使用されています。無電解ニッケルめっきが付けられる部品は大きな凹凸のあるものも多く、従来の膜厚計では測定できる部位が限られていました。このような試料に対しては、FT110Aの持つオートフォーカス機能や焦点距離を任意に切り替えて測定できる機能(クイック測定)が有効であると期待できます。本資料では、 無電解ニッケルめっきの膜厚について、 FT110Aのクイック測定機能を使用してさまざまな焦点距離で測定し、測定値への影響を評価した事例を紹介いたします。また、測定時間を変えた時の繰返し性についても評価しましたので、合わせて紹介いたします。 |