概要 |
無電解ニッケルめっきは化学めっきの一つであり、ニッケルとリンの合金めっきです。硬度が高く、耐摩耗性や耐食性に優れた特性を持つことから、電子部品や自動車部品など幅広い分野で使用されています。無電解ニッケルめっきはリンの含有率によりめっきの特性が異なるため、めっき膜厚の分析だけでなく、リン濃度の分析も重要になります。テクニカルレポートNo.85では、新しい集光型光学系とVortex検出器を搭載したFT150による無電解ニッケルメッキの測定性能について紹介いたしました。本資料では、FT150シリーズの中で、高エネルギー側の蛍光X線の測定性能を向上させた装置である、FT150hを使用して無電解ニッケルめっきの膜厚とリン濃度の同時測定を行った事例を紹介いたします。合わせて、P Kaに対してより感度の高いFT150との比較も行いました。 |