概要 |
食品アレルギーは成人の1-3 %、小児の4-6 %に発生し、生命を脅かす重篤な症状を示すことがあります。そのため、アレルゲンの検出と表記は、食の安全を維持する上で重要な課題として知られています。アレルゲンはELISAなどを用いて検出する方法が一般的ですが、感度、コスト、取扱いの簡便さなどの観点から、PCRを用いた間接的な検出が行われることがあります。ここでは、貝類を始めとする軟体動物に広く存在する、トロポミオシン遺伝子を標的に、multiplex PCRとキャピラリー電気泳動を組み合わせた高感度アッセイ(フラグメント解析)を紹介します。 |