概要 |
近年、廃棄物処理問題や環境保全の観点から、再生可能な資源から生産され、生分により循環可能となる生分解性プラスチックが注目されています。中でも植物由来の生分解性プラスチックであるポリ乳酸(PLA)は、包装材や、繊維、医療用と広く用いられていますが、用途に応じて必要とされる強度、耐衝撃性、透明性などが異なり、生分解性にも影響することから、その結晶性は重要であるとされています1)。さらに、構成モノマーである乳酸は不斉炭素を持つことから光学異性体が存在し、それら重合体の異性体比は分子量とともに、結晶性および耐… |