概要 |
クライオSEMは、含水状態にある試料を凍結し、高真空中で試料形態を保持したまま、より自然に近い状態で観察する手法であり、以前より食品、生物、および化学薬品などの分野において幅広く活用されています。最近ではタンパク粒子の観察等、より高分解能でのクライオ観察が要求されています。そこで今回、シュノーケル型対物レンズを搭載し、低加速電圧で高分解能(2.1nm at 1kV)を有するS-4700形FE-SEMに、短焦点での観察を可能にしたOXFORD社製のクライオシステムを装着して、酵母やチーズ、コロイドなどの観察を試みました。今回は、システムの特長と応用例を紹介します。
キーワード:高分解能クライオSEM,クライオシステム,低加速電圧,エタノール置換 |