概要 |
低真空SEMにクールステージを装着した「チルドSEM」は、試料温度を低温にすることにより水分の蒸発や電子線損傷を軽減し、従来の化学固定法Cを省略して含水試料を生に近い状態で長時間観察することを可能にしました。すでに植物細胞や食品の観察に効果的な結果をもたらし、その観察例を紹介してきました。 今回は、従来の化学固定法では収縮が著しい寒天培地上で増殖した食中毒原因菌Bacillus cereusのコロニーの増殖状態、さらに生米および米飯上での経時的な増殖過程を、チルドSEMを用いて一切の前処理なしに直接観察を試みたので報告します。
キーワード:チルドSEM,食中毒原因菌Bacillus cereus,嘔吐型,下痢型,普通寒天培地,コロニー,生米,米飯,栄養型,芽胞 |