概要 |
最近の電子顕微鏡は、分解能が向上し、原子レベルでの観察が容易に行えるようになりました。高分解能観察で最も大事なことは、得られた像が試料の構造を正しく反映していることです。そのためには、試料に損傷を与えずにしかも高精細で記録することが必要となります。このような低損傷高分解能観察を目的として、浜松ホトニクス(株)と共同でUTK-2000 TVシステムを開発しました。 UTK-2000は、高発光シンチレータと高感度撮像管(ハーピコン)の採用により、蛍光板上で肉眼では観察できない様な暗い像も観察・記録が可能であるという特徴をもっています。 今回は、その応用例として、電子線損傷を受け易い材料の一つとして知られているゼオライトの観察結果を紹介します。
キーワード:ゼオライト,結晶構造解析,LOW DOSE(ロー・ドース)撮影法,faujasite,構造像,FFT(フーリエ変換)像 |