概要 |
高集積化が進むにつれ、電子デバイスの評価における透過電子顕微鏡(TEM)の役割はますます重要になってきていますが、TEMによるデバイスの評価には、試料の薄片化が必要です。デバイスの場合、評価対象となる領域が特定領域に限られるため、その薄片化には加工位置精度の高い集束イオンビーム(FIB)加工装置が多く用いられています。 しかし、最近では、0.1μm以下の高い加工位置精度が要求されるようになり、通常のFIB加工法では、観察目的箇所の切り出しが困難になってきています。そこで、FIB加工途中の試料を高加速SEMで立体的に観察し、三次元的な構造を把握しながら加工を続けるという方法がFIB加工における加工位置精度の向上に有効であることを確認し、4MDRAMの加工例をテクニカルデータのNo.84で、また、16MDRAMの加工例を同じくNo.88で紹介しました。 今回は、その方法でさらに集積化の進んだ1GDRAMの実験試料の加工観察例についてご紹介します。 *高加速SEM像:透過電子顕微鏡で採用されている加速電圧(例:100~300kV)で観察したSEM像
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