サイト名称 日立ハイテク

タイトル カーボンナノチューブの高温高分解能観察およびEELS分析(488KB)
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概要 カーボンナノチューブは、電子・情報・通信分野では、電子エミッタ、表面弾性波フィルタとして、エネルギー分野では軽量バッテリーや水素吸蔵物質としての応用が期待され、世界中で精力的な研究が進められています。透過電子顕微鏡(TEM)は、そのカーボンナノチューブの研究に欠かせない装置のひとつですが、カーボンナノチューブは、高加速電圧の電子線照射には極めて弱いため、観察中に微細構造が変化することが多く、真の構造の高分解能観察及び「分析には熟練を要しました。
カーボンナノチューブには、多層ナノチューブ(MWNT:Multi walled nano tube)と単層ナノチューブ(SWNT:Single walled nano tube)があり、MWNTは、2~30層ぐらいのグラファイトが円筒を形成しているチューブで、SWNTはグラフェン(graphene、単原子層のグラファイト)が円筒状に継ぎ目なく閉じたチューブです。
MWNTについては、TEM試料室内で加熱することにより、加速電圧200kVでも安定に高分解能観察が行えることを既に報告しました(テクニカルデータNo.107)。
今回は、MWNTおよびSWNTを加速電圧200kVで600℃に加熱し、高分解能観察およびEELS(電子線エネルギー損失分光、EELS:Electron Energy Loss Spectroscopy)分析を行った結果について紹介します。

キーワード:カーボンナノチューブ,冷陰極電界放出形透過電子顕微鏡,ダイレクトヒーティングホルダ,多層ナノチューブ(MWNTs:multi-walled carbon nanotubes),単層ナノチューブ(SWNT:Single walled nano tube),グラフェン,EELS(電子線エネルギー損失分光、EELS:Electron Energy Loss Spectroscopy)分析
製品中分類 透過電子顕微鏡(TEM/STEM)
研究大分野 ・材料
・エネルギー
研究中分野 ・セラミックス・ガラス・鉱物・バイオミネラル
・金属・磁性材料
・半導体材料・デバイス・電子部品・ディスプレイ・照明
・ナノ材料・触媒・電池材料・複合材料・膜結晶
・電気
・電池
情報種別 テクニカルデータ/データシート
発行日 2011/12/02
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No. tem109