概要 |
最近、透過電子顕微鏡(TEM)のバイオ研究分野では、切片染色用の酢酸ウラニルが入手困難となり、学会では代替法なども検討され始めています。120 kV TEM H-7650には、対物可動絞りを最適な位置に設定して、より高いコントラストでの観察が可能な高コントラストモードが装備されています。今回、高コントラストモードを用いて、切片染色をまったく施していない病理組織切片の観察を試みた結果、無染色切片でも病理診断に十分な観察結果が得られていることがわかりました。
キーワード:透過電子顕微鏡,高コントラストモード,スロースキャンCCDカメラ,ヒト腎臓,無染色切片 |