概要 |
ナノテクノロジー分野ではカーボンを素材とする機能性材料の開発が進められています1)。こうした材料の物性は、その微細構造と密接に関連していることから、透過電子顕微鏡を用いたナノレベルでの構造解析が重要となっています。カーボン系材料は、高エネルギーに加速された電子線によって壊れやすい試料の一つです。今回、このようなカーボン系材料の中から、燃料電池の素材として注目されているカーボンナノチューブ2)の一種、カーボンナノホーンを120kV汎用形TEM H-7650の高分解能観察モードにて観察した結果、カーボンナノホーンの微細構造を鮮明に捉えることができました。
キーワード:透過電子顕微鏡,高解像度観察モード,デジタルカメラ,カーボンナノホーン,単層カーボンナノチューブ |