概要 |
透過電子顕微鏡(TEM)では、試料の連続傾斜像をコンピュータ上で再構成するトモグラフィーが試料の三次元構造解析技術として注目されています。しかし、試料傾斜角度の制限によって生じるミッシングゾーンがトモグラフィーの結果に影響するという問題があり ます。H-7650のトモグラフィー用3D再構成システムではミッシングゾーンの影響を軽減するため、ステレオ計測によるトポグラフィーの手法を取り入れた新アルゴリズムを採用しました。今回はこのアルゴリズムを用いて生物組織の切片試料の三次元再構成を行い、ミッシングゾーンの影響を抑えた鮮明なトモグラフィーを得ることができました。
キーワード:透過電子顕微鏡,トモグラフィー,重み付け逆投影法 (Weighted Back Projection :WBP),トポグラフィー計測に基づく再構成法(Topography Based Reconstruction :TBR) |