概要 |
グアニン(G)とシトシン(C)を多く含む配列(GC-rich配列)は、転写制御領域などゲノム上の機能的に重要な位置に多く見られます。GC-rich配列ではポリメラーゼの伸長反応が阻害され、PCRやサイクルシーケンス反応で目的の産物が得られないことがあります。グアニン-シトシンは、アデニン-チミンよりも安定した塩基対を形成するため、2本鎖DNAがうまく解離しないことが原因と考えられています。そこで、DNA鎖の解離を促進する添加剤(PCR添加剤)を加えることがあります。代表的なPCR添加剤としてホルムアミド(FA)やベタインがあります(参考文献1、2)。 |