臨床検査室の国際規格ISO 15189では、測定結果が国際的な水準に照らして妥当なものかを測る指標として『トレーサビリティ(注1)連鎖』の確保と『不確かさ』の計測が要求され、認定の申請時にはトレーサビリティ確立の証拠となるトレーサビリティ体系図の提出が求められます。
日立ハイテクが提供しております日立ISEキャリブレータは、図1のとおりReCCS(検査医学標準物質機構)、およびNIST(米国立標準技術研究所)の標準物質を介してSI単位に結びつく『トレーサビリティ連鎖』を確保しています。
この度、日立ISEキャリブレータのトレーサビリティ体系図(第5版)を発行しました。
さらに、日立ハイテクのwebサイトまたはLabCircleからいつでもダウンロードしていただけるようになりました(注2)。トレーサビリティ体系図は『ISO書式』と『JAB書式』の両方を用意しています。『JAB書式』はこれまでロットごとに発行していましたが、第5版ではロット共通でご使用いただける内容になりました。お客様施設でのISO認定申請や、トレーサビリティ確立にぜひお役立てください。なお、第5版はLot No.A1068以降の適用となります。Lot No.A1067以前のトレーサビリティ体系図をお求めのお客様は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
(注1)『個々の校正が測定不確かさに寄与する、文書化された切れ目のない校正の連鎖を通して、測定結果を計量参照に関係づけることができる測定結果の性質。』のこと(測定のトレーサビリティについての指針 JAB RL331:2017(日本適合性認定協会発行)による)。
(注2) LabCircleコンテンツの閲覧の際は、S.I.naviへのログインが必要です。