特長
1. 環境測定ニーズに応えて(光学系の大気中配置 / 連続した加熱・冷却対応)
従来の大気型AFMでは実現できなかった環境下での測定が行える環境制御型AFMです。表面吸着水の影響を最小限に抑えることができる高真空状態での電気計測や、加熱・冷却状態での試料の物性マッピングなどが行えます。 また新開発の『温度スウィープ機能』は、温度環境変化による試料の熱膨張や収縮に起因するZ軸測定域外れを監視しフィードバック制御することで、カンチレバーを試料面に接触させたままでの連続物性測定を可能にします。
(特許3857581号、特許3926638号)
●大気中 ●液中 ●真空中 ●ガス雰囲気(流量制御)
●温度制御 加熱・冷却(-120~300℃) 高温(室温~800℃)
●湿度制御(0~80%)
●磁場印加(水平、垂直、面内回転、max 5000 Oe )に対応!
(専用オプション使用)
2. 簡易操作の実現(統合型ホルダフランジ)
工具不要の『統合型ホルダフランジ開閉機能』の採用により、試料の導入交換やスキャナ交換を容易にすると共に、環境制御AFMの宿命である試料交換後光軸調整も不要になりました。 測定モード切り替え時のホルダー交換すら必要ありません。
3. 卓越した高性能の確立
『スイングキャンセル機能』を採用。試料部のゆらぎを徹底的に減少させ、ドリフト量を抑えました。ナノオーダーの構造解析に欠かせない基本性能を磨き上げることで信頼性を高めました。
ドリフト量:0.015 nm/sec以下
4. 表面吸着水の影響軽減による電気物性モードの分解能向上
電気特性などを観察する場合、試料表面や探針に付着している水分などの影響により、分解能が低下することがあります。 真空状態にすることで、表面に付着している水分・コンタミなどを排除し、物性観察モードでの高分解能かつ高感度の観察が可能になります。
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