特長
1. 自動化
- 自動化による生産性の向上を追求
- オペレータ起因の測定誤差排除を追求

4インチ電動ステージ

カンチレバー自動交換
2. 信頼性
・広域フラットスキャンメカニカル起因の測定誤差排除を追求
従来のAFMに使用されてきたチューブ型ピエゾスキャナは、円弧運動に起因する湾曲データに対して、ソフト補正をかけて平滑化処理を行っていました。
しかし、この補正によっても円弧運動の影響を除去しきれず、データに歪みが残る場合がありました。AFM5500Mは、新開発のフラットスキャナを搭載することで、円弧運動の影響を受けない正確な測定を実現しました。

観察試料:シリコン基板上のアモルファスシリコン薄膜
・高い垂直性
従来のAFMに使用されてきたスキャナは、垂直方向の伸縮動作を行う際、曲り(クロストーク)が生じていました。それは、左右の形状差や映像の歪の原因です。
AFM5500Mでは、新開発された垂直方向にクロストークのないスキャナを搭載することで左右の歪がない正確な測定を実現しました。

観察試料:太陽電池テクスチャ構造(結晶方位により左右対称な立体構造)
3. 親和性
他の検査解析手法との親和性を追求
SEM-AFMに共通の座標リンケージホルダにより、同一視野の形状、構造、組成、物性の簡単・迅速な観察・分析を実現しました。

SEM-AFM同一視野観察例(試料:グラフェン/SiO2)

SEMとAFMの画像重ね合わせ:(株)アストロン製アプリケーション AZblend Ver.2.1使用
KFM(ケルビンプローブフォース顕微鏡)による形状像(AFM像)と電位像(KFM像)をSEM画像に重ね合わせたデータです。
- SEMのコントラストの差が、AFM像よりグラフェン1層分の高さに相当することがわかります
- グラフェンの層数等により表面電位(仕事関数)が違っていることがわかります
- SEMのコントラストの起源を、AFMによる高精度3D形状計測と物性観察により追求できます
今後も他の顕微鏡や検査装置とのリンケージを進めていきます。
- AFMデータギャラリー
- AFMによる測定事例をご覧いただけます。
