時刻(時間) | 講演内容 |
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12:30~ | 受付開始 |
13:30~13:35 | 開会のご挨拶 |
13:35~14:25 | 【基調講演】低毒性な量子ドットの化学合成と光機能材料への応用 名古屋大学 未来社会創造機構 量子化学イノベーション研究所 教授 名古屋大学 大学院工学研究科 教授 鳥本 司 先生
2023年のノーベル化学賞は、「量子ドットの発見と合成」に関する業績に対して3名の化学者に授与されました。「量子ドットとは何か?」と、多くの方が興味を持っていると思います。サイズが10 nm以下の小さな半導体ナノ結晶を量子ドットと呼ぶことが多く、その多くは液相中で化学合成により作製できます。CdSe量子ドットが鮮やかな発光を示し、さらにその発光色がサイズによって自在に制御できることが発見されて以来、量子ドットはテレビなどの身近な製品に利用されるようになりました。いっぽうで、より広範囲な実用デバイスへの応用を目指して、CdやPbなどの毒性元素を含まない量子ドットの開発が盛んに行われています。本講演では、これまでの量子ドットの歴史を概説するとともに、低毒性元素からなる多元量子ドットの開発とその光機能特性に関して、最近の研究を紹介します。 |
14:25~14:45 | 新型ショットキーSEM「SU3800SE/SU3900SE」とそのアプリケーション事例のご紹介 株式会社日立ハイテク
新しいショットキーSEM「SU3800SE/SU3900SE」は自動化・サポート機能を拡充し、より使いやすいFE-SEMへと進化しました。SU3900SEは大型・重量試料にも対応しており、多様な試料の観察や分析が可能となります。本発表では、装置の特徴や機能と自動化アプリケーション事例をご紹介します。 |
14:45~15:15 | FE-SEMおよびイオンミリング装置における新機能と最新アプリケーションのご紹介 株式会社日立ハイテク
FE-SEMにおける極低加速観察、帯電抑制機能および自動観察機能のアップデートについて実際の評価事例を交えてご紹介します。イオンミリング装置については、大型試料の広領域断面加工など、加工のバリエーションを拡充する新たなオプション機能についてご紹介します。 |
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15:35~15:55 | 収差補正STEM/SEMによる各種試料ホルダーを用いた多様なその場観察技術のご紹介 株式会社日立ハイテク
その場観察は、試料の実動作環境に近い雰囲気下で微細構造変化を高分解能でリアルタイムに観察できるため、ナノ材料の開発において重要な役割を担っています。本講演ではガス導入機構を備えた収差補正STEM/SEM HF5000と各種試料ホルダーを組み合わせて取得した、環境エネルギー関連材料のガス、高温条件下でのその場観察解析事例を中心に紹介します。 |
15:55~16:05 | 進化したSEM-AFMリンケージ機能と多角的物性解析への応用 株式会社日立ハイテク
AFMマーキングと座標リンケージの相補的活用により、SEM-AFM相関解析の用途が拡がり、同一箇所特定の簡便化や形状/物性/元素分布などの多角的解析を実現します。FM-KFMによる高精度電位測定やSIS-QuantiMechによる弾性率と導電性の同時マッピングなど、先進的な物性測定事例もご紹介します。 |
16:05~16:25 | めっきの課題に応える日立ハイテクグループの分析・解析ソリューション 株式会社日立ハイテクサイエンス
めっきは様々な機器や電子部品への被覆に使用されている重要な表面処理技術です。用途に応じて多機能化や高機能化が進み、また金属原料の価格高騰によって適切な管理がますます求められています。本報ではめっきの膜厚や表面粗さの計測、めっき液成分の濃度管理、環境規制への対応などについて事例と伴に紹介します。 |
16:25~17:15 | 【基調講演】グラフェンによるバイオセンシングの革新と、それを支える顕微観察技術 大阪大学大学院 基礎工学研究科 機能創成専攻 准教授 小野 尭生 先生
炭素の単原子層薄膜であるグラフェンは、極めて高い比表面積や移動度といったユニークな物性を持ちます。これらの物性は、表面での物質吸着や生化学反応を計測するバイオセンサーにとって、理想的なものです。 本講演では、我々のグラフェンバイオセンサーによるウイルスや細菌の超高感度検出や、創薬のターゲットともなるこれら病原体の生化学反応の計測といった研究を紹介します。また、これらの研究は、ウイルスを可視化するSEMをはじめとした種々の顕微観察技術に支えられており、それらについても紹介します。 |
17:15~17:20 | 閉会のご挨拶・ご案内 |
17:30~ | クロストーキング |